シンガポールの中学校

(2013/10/28)

ちょっと友人に会いにシンガポールの中学校へ行ってきました。
シンガポールのバスは、日本と同じくワンマンカーですので降りる時にお金を払いますが、お釣りが出ないので細かい金を用意するか、ez-linkカードを買っておきます。これはSUICAと同じようにチャージができます。

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[シンガポールのバス]

シンガポールのセカンダリースクールというのは、公立学校はすべて教育省(MOE)管轄になっています。まあ行政単位が小さい国ですから。

それでも大学は3つあります。シンガポール国立大学と南洋理工大学、最近シンガポールマネージメント大学というのもできました。

カレッジというのがすこしややこしくて、日本の高校と予備校が合わさったようなものです。

シンガポールの教育制度では、正規の進級試験が4つ(PSLE、Nレベル、Oレベル、Aレベル)他に小学校4年生終了時に振り分けがあります。

それぞれの教育課程はこれらの進級試験のためにあり、結果によっては職業訓練校に振り分けたり、超過学年になったりします。

そして、この試験の合格率は各セカンダリースクールの受賞になります。つまり『○○学校は英語で98%合格率を誇り教育省からトロフィーを受賞しています・・・』という具合です。
日本の予備校の「東大合格率××名」というのと同じです。

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[シンガポールの教育制度]

シンガポールはTOEFLスコアが597でアジア圏では一番高く、以下インド579・・・と続き22位が日本で496点という結果のようです。
シンガポールというと英語教育を重視している事で有名ですが、英語はワーキングランゲージであって、母語ではありません。母語は中国語、マレー語、タミール語になるわけですが、これらは第二言語として学習しています。
学習における考察や推理は、母語を用いずにワーキングランゲージで行う事になります。

つまり、数学も理科も英語で学習することになるわけですが、日常のすべてを英語学習するのでTOEFLの平均点も日本よりは、はるかに高くなるというわけです。

もっとも、日本でもすべての高校生がTOEFLを受験するわけではないから、国別の平均点などはあまり意味を持たないかもしれません。ただ日本の高校生よりは英語使用の垣根は低いでしょう。

静岡の知事さんが母語である国語のテストの成績が悪い学校を公表するといきまいてますが、国語が低くて英語が高かったら学力低下だと嘆くのか、よく頑張ったと褒めるのか。母語とワーキングランゲージの関係は難しいものがあります。
こういう疑問をすると最後は「日本人なんだから国語さえできればいいんだ、外国なんか一生行くわけ無いから」というガラパゴス的本音が飛び出すものですが。

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[シンガポールのセカンダリースクール]

確かに経済的効率性から述べると英語一辺倒の教育システムはきわめて効率が高いシステムであるといえるし、そのようなシステムを望む父兄も多かろうということは想像がつくのですが。

友人はシンガポール人の教員ですので、そのシステムに疑問の欠片も持ち合わせていないのですが、友人が席を外した時に奥さんに感想を聞いてみました。

「きちんと勉強させるのはわかるけど、なにも小4から選抜試験づけにするというのもねぇ・・・」

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確かにこのシステムは早期にダメな子を振り分けるシステムであるともいえます。

しかし、シンガポール英語はきわめて聞き取りづらい。Orchardはオッチョレというように第1音節に力を込めるので何を言ってるか分からないと、アメリカ人に通訳を頼まれたことがあります。
このへんはCentralをセンタンというタイイングリシュに似たところがあるかな。

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[シンガポールのセカンダリースクール]

バンコクの中学に行って教育制度を聞いてみた事があります。パヤタイのそばにあるスリアユタヤ中高校では日本語学習科というのがありました。同じようにチュラロンコン大学に隣り合ったトリアムウドムスクサにも日本語学習科があるようです。
日本語だけでなく、アサンプションコンヴェント校ではフランス語があるそうです。
タイではこのように上位校では教養としての第二言語を学ぶこともあるようです。

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[タイのスリアユタヤ中高校日本語学習科]

シンガポールでは、日本語を学ぶという必要性も重要も無いように感じられました。無論私塾では日本語学習ができるので、それは学校教育とは無関係にやって下さいということになります。

つまり言語における表出性のみを重視しているのであって、言語における文化性や思考などは重視していないのでしょうか。

果たして、彼らの祖先の著した『詩経』など、学ぶべき価値は見出せないものなのでしょうか。
*************************************************
『詩経』周南「桃夭」
  桃之夭夭  桃の夭夭(ようよう)たる
  其葉蓁蓁  其の葉 蓁蓁(しんしん)たり
  之子于歸  之の子 于(ゆ)き帰(とつが)ば
  宜其家人  其の家の人に宜(よろ)しからん
**************************************************
これは、私が高校一年生の時に学んだ周南の「桃夭」の第三節の詩篇です。
以前は日本も理系は漢文や古文を、文系には物理数学を教養として学ぶのが当たり前でした。

シンガポールの教育制度の中で芸術と体育は、あまり重要視はされていないようです。シンガポールの芸術家というのは、建築家のことを指しています。タイもそうだが、暑い国では瞑想するということは不向きなのかもしれない。

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[シンガポールの日本語カルチャースクールの看板]

シンガポールの始業は早い。午前中に授業をほぼ終わらせて、午後1時すぎには帰宅になります。スクールバスまたは徒歩で帰宅することになりますが、父母の送迎というのは無さそうです。(ここがMRTの便がいいからかもしれないが)

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[シンガポールのセカンダリースクール]

日本と違う事は、タバコの喫煙問題です。タバコを喫煙する生徒も一部あるらしいが、単に不良だとかヤンチャしてるとかではなく、それは薬物中毒患者という扱いです。タバコもヤーバーも一緒。

そういえば、ビールを飲むのも外国人だから許されているのであって、学校の宴会で出てくるのはコーヒーです。無論学校でタバコを吸う教師など教員不適格者ということのようです。

ちょっと肩が凝ってしまいますよ・・・・

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[シンガポールのセカンダリースクール]

※それにしても、記事の内容に比べてシンガポールの中学生はみんな屈託がないですね。


JIMMY

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No title

シンガポール。
資源のない小さな国だから人材でカバーして経済盛り上げるしか無いのでしょうね。幅広く芸術家を作り出せるのはある程度環境に余裕が必要なのかもしれませんね。

そんな状況だと、先天的な、成るべくして成ったタイプの芸術家だけが出てくるのでしょうか???

No title

>海外暮らしさん。いつもコメントありがとうございます。

人材いのち、就職いのちって感じですから、シンガポールでぶらぶらしてるのは、見なかったですね。

小学4年から受験地獄で落ちこぼれたら専門学校へという社会は、芸術というゆとりは無いのでしょう。日本の方が数倍ゆるやかですね。

ただ日本もうかうかすると非正規雇用か、正規雇用でもつぶれるまで働かされるから、それに流されないだけの才能の持ち主だけが頭角をあらわされるのでしょう。
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