アシュケナージのスコットランド




ウラジミール・アシュケナージの指揮でN響の定演に行く。1500円(500バーツ)だから3階の入口そばの席です。500バーツでアシュケナージが聞けるなんて!やっぱり日本は物価が安い国です。


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ウラジミール・アシュケナージは現代のピアノ界を代表する演奏家であり、ショパンやラフマニノフのピアノ演奏ではよく聞くが、オーケストラではどうなの?

アシュケナージは長くN響で音楽監督をしていましたので、N響の名誉指揮者(桂冠指揮者)の称号を与えられています。長く仕事をしていたというからには大河ドラマも演奏していたかと思いますが、調べたら「功名が辻」「義経」を演奏していました。

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本日の演目は

バラキレフ/東洋風の幻想曲「イスラメイ」
チャイコフスキー/協奏的幻想曲 ト長調 作品56
ブルーメンフェルト/左手のための練習曲 作品36
メンデルスゾーン/交響曲 第3番 「スコットランド」


指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ピアノ:ルステム・ハイルディノフ

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[ウラディーミル・アシュケナージ]
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バラキレフの「イスラメイ」というのはロシアの民族音楽風なピアノ曲ですが、それをオケアレンジしたのがリャプノフ編の東洋風の幻想曲「イスラメイ」です。

もとはアルメニア音楽をバラキレフが紹介したのが始まりです。

とはいえオリエンタル趣味ぷんぷんですから、サンサーンスのピアノ協奏曲第5番と似たようなところがあります。




[イスラメイ]

Conductor: Igor Golovschin
Orchestra: Russian Symphony Orchestra

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次はルステム・ハイルディノフのピアノとともにチャイコフスキーの「協奏的幻想曲」です。

アシュケナージ自身が弾き振りをすればいいのだろうが、いかんせん78歳だから体力が持たないかもしれない。

ハイルディノフの演奏がマエストロの目指す音楽性と一致していればいいのだが、そこをどうやって折り合いをつけるかが難しい。

これは一口で言うと、プロコフィエフのピアノ協奏曲という感じです。
冒頭から「くるみ割り人形」のようなおもちゃ箱をひっくり返したようなメロディーで始まります。
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ハイルディノフの真骨頂は、次のフェリックス・ブルーメンフェルトの「左手のための練習曲」にあります。

このピアノ曲を片手だけで演奏しているなんて。
目をつむって聴いていたらとても信じられません。

戦争で右手を失くしたピアニストのための音楽はいろいろありますが、この曲ほど夢見るように、華麗で、心のなかまで浄化してくれる音楽は有りません。

右手を失ったハンディを嘆くよりも、もっと大きな音楽性。そして信じられないほどの超絶技巧。
これは障がいを乗り越えるというレベルのモノではありません。

聞いているうちに元気になる。そんな音楽です。本日の目玉商品です。




[ブルーメンフェルト 左手のための練習曲 Op.36]
Pf:Rustem Hayroudinoff

でも、ハイルディノフ自身は両手が使える分、左手だけで演奏するというのはある意味大変かもしれない。
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交響曲第3番「スコットランド」というのは、メンデルスゾーンが最後に作った交響曲ですが、その前に作った第4交響曲「イタリア」、第5交響曲「宗教改革」は死後に発表されているので、順番が逆になっています。

これは大河ドラマのOP風なメロディーで始まります。いかにも結末が悲劇ですよ~と暗示するような。日本的というか。


落ち込んでいるときには、ミジメな気分になるには間違いなし(笑)


[Mendelssohn: Symphony No.3/ Karajan/BPO]

Conductor: Herbert von Karajan
Orchestra: Berlin Philharmonic Orchestra(BPO)

演奏はアシュケナージらしく甘美で抒情的。

それは独奏ピアノの時代からのアシュケナージの特徴です。特にショパンの作品48の1のノクターン。劇を見ているよな錯覚に陥ります。

聞かせる演奏というのでしょうか。オーケストラも翼の生えているように自由に生き生きとした演奏になりました。

ウラジミール・アシュケナージさん。とってもお茶目でした。


JIMMY

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