五輪デザインのパクリ疑惑




オリンピックの公式エンブレムのデザインに盗用疑惑が起こっているということは周知のことであるが、ここにきてサントリーのトートバッグにも同様のデザイン盗用疑惑が発生し、これについてはパクリをしたことを認めて、デザイン研究所の下っ端が勝手にコピったので自分は知らなかったと謝罪している。

ここにきてツッコミどころが満載過ぎて整理の付けようもないが、まず「社員が勝手にコピったというので知らない」というのも最大限斟酌したとしても、このデザイナーは社員がどんなデタラメをやろうともイイヨイイヨ、世界のサノの名前を付けとけば、子供の落書きでも金になるとボロイ商売だと考えていたんでしょうね。

そうでなければ、世界のサノの名前を冠する以上は、ヘタは打てないと自分の作品でも容易には認めないはずだから。それがアーティストとしてのプライドというもんでしょう。

記者の質問攻めにあって、語気を強めて「1個ミスしたらすべてダメになるんですか? エンブレムの制作過程に何か問題があるのですか?」とまくし立てる一幕もあったようだけど、1個盗んだらすべてダメになるに決まってますよ。


オリンピックのエンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴデザインに似ていることについては「もともと見ていないので模倣ではない。表層的に見ても考え方も全く違うと思う」と主張。ベルギーには行ったことがないという。

01_108logo.jpg


このデザイナーの基本的な落ち度は、他人のデザインを見ていないという点です。見たからダメ、見なかったらセーフではなくて、見なかったというのは研究熱心ではない、探究心が欠如していることにしかなりません。

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ここでアーティストワークについて考えてみると、『ひらめき』『構成』『ワーク』に分けることができます。

『ひらめき』とは思い付きではありません。ある感動を与えるインプレッションです。
それを形として実体化するには『構成』という計算が必要です。補色関係や立ち止まって気を引くにはどのような大きさ・配色・形かを計算します。
さらに『ワーク』では職人技のような技巧が必要になります。

ここで尾形光琳の重要文化財「風神雷神図屏風」(東京国立博物館所蔵)を参考に考察してみます。

02_korin_god00.jpg
[風神雷神図屏風@尾形光琳]

これは俵屋宗達の国宝『風神雷神図屏風』(建仁寺所蔵)のトレースだといわれています。

03_sotatsu_god.jpg
[風神雷神図屏風@俵屋宗達]

さあこの2枚の絵を比較して、尾形光琳は俵屋宗達を盗作したということもできます。そっくりですから。

しかし尾形光琳の作品も重文です。国が騙されたのでしょうか。

ここで『ひらめき』とは俵屋宗達からインスパイアをうけて風神雷神を神々の姿から、心の世界へ置き換えるという大胆な転換です。

『構成』は、俵屋宗達の雷神は下界を見下ろし、下界に罰を与える恐ろしい神様ですが、尾形光琳の雷神はキッと風神を見詰めた姿。一面の黒雲に包まれた邪心のようです。それと対峙した風神は邪心を諌める正しい心ということになるでしょう。

『ワーク』では墨の流しこみ、金箔と金泥の使い方によって、俵屋宗達の絢爛豪華に対し尾形光琳の深淵優雅な世界観と大きく変わってきます。


このように《見ていない》からセーフではなくて、じっくり長い年月をかけて毎日《見る》ことでアートは生まれてくるもんじゃあないかと思うのですが。




JIMMY

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