スコータイの宋胡録




東京国立博物館には、東南アジア、中国、インドの美術品を所蔵する『東洋館』があります。3月末に帰国した時、この東洋館に行った時のお話。

タイ中部スコータイの外れにシーサチャナライという遺跡があります。この遺跡はスコタイ朝時代に、青磁の窯元のあった場所です。
シーサチャナライ窯の焼き物を日本では安土桃山期に南蛮交易で輸入して、宋胡録(すんころく)焼きとして珍重しています。

この焼き物の特徴は、陶土・釉薬に含まれる赤褐色の酸化鉄(Ⅲ)Fe2O3が1200度の高温焼成されて、還元し酸化鉄(Ⅱ)FeOに変わることでコンポーズグリーン系の発色をすることです。和色でいえばくすんだ若草色を青磁色といいます。この美しいあお色は南宋の青磁の特徴です。

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[コンポーズグリーン]

ただそうは簡単にはいかないもので、酸化鉄(Ⅲ)Fe2O3を還元しても還元炎の熱不安定性により、酸化鉄(Ⅱ)FeOはさらに酸化を受け酸化鉄(Ⅱ,Ⅲ)Fe3O4に変わり黒ずんだ色になってしまいます。

            ◇◇◇

この青磁は残念ながら一部を欠くものですが、やや黄色がかった青磁の特徴をよく表したものです。西園寺公望公爵の内閣でシャム王国の公使を務めた吉田作弥公使の発掘資料です。

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[青磁 / シーサチャナライ窯]

これは二匹の魚が大輪の花の周りを泳ぐという大胆なデザインです。15世紀。

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[青磁鉄絵花卉魚文鉢 / シーサチャナライ窯]

この青磁には蓮花が描かれていますが、皿のふちも花びら模様になっています。15世紀。

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[青磁蓮花文稜花平鉢 / シーサチャナライ窯]

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展示会場の入口には「ナーガ上のガルーダ」の毅然とした立像が展示してありました。
このヴィシンヌ神の召喚獣は戦いと勝利の誓いなのでしょうか。

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[ナーガ上のガルーダ]

このガルーダを見ながら思うのは、ルーブルの「サモトラケのニケ」です。「ナーガ上のガルーダ」のムーヴィングや力強さとは類似するものがあります。

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[サモトラケのニケ / パリ・ルーブル美術館]




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