バンチェンの彩色土器




タイの東北部イサーン地方のバンチェン遺跡の彩色土器を見ようと上野の国立博物館東洋館に行ってきました。
ナゼ日本に展示してあるか?
実のところタイでは展示・保管・調査に少し雑なところもあって、タイでの展示よりも日本やベルリンの展示のほうが丁寧というか、きちんとしているのです。

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[国立博物館東洋館]

東洋館に入ると、まずはガネーシャ神の御出迎え。これはバンコク伊勢丹にも金ぴかの像があるから有名です。象の像ですね。

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[ガネーシャ神]

ガネーシャ神の向かいにはシンハ石像が展示してあります。この像はクメールの様式のようです。

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[シンハ石像]

さらに奥には、クメール様式の釈迦像が並んでいます。これはカンボジアのアンコール・トムから出土した石像です。
もとはフランスに所有権があったものですが、昭和19年に美術品交換によって日本が取得したようです。

この仏像の台座は蓮のうてなではなくて、ウロコがあります。蛇神ナーガがトグロを捲いた上に座っているようです。

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[ナーガ上の仏陀]

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バンチェン遺跡はタイのウドンタニの郊外にある世界遺産。
紀元前2500年から1000年の先史時代の遺跡で、独自の彩色陶器が発達しています。

紀元前2000年頃と言えば、中国最初の夏王朝の「禹」が治水事業を始めて中国を治めたという時代であり、紀元前1000年頃というと太公望が活躍した殷周革命の頃になります。

さてその頃のタイにはまだ「ろくろ」は有りません。そこでどうやって丸い土器を作ったかというと、土製の「当て具」というものを土器の内側に入れて、外から板でたたいて薄く伸ばしたのだろうと考えられています。

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[当て具]


バンチェンで出土する土器には、彩色された壺が多く見られます。
この渦巻き模様のような彩色は、白く塗られた上に赤い絵の具で描かれています。
日本の縄文土器から類推すると、丸い渦巻き模様は女性、出産、豊穣を祈願する呪術の様式とされています。

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[彩色土器]


バンチェン遺跡からはこのような彩色土器ばかりではなく、ネックレスと思われるガラス玉の装飾品も出土しています。これは古代インドからの献上品なのか、インドから技術指導を受けて当地で生産をしていたのかは不明です。

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[ガラス玉]

また、斧や腕輪などの青銅器も出土しています。斧と共に斧の鋳型も出土していますから、青銅器はバンチェンで量産していたことが判明しています。

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[斧の鋳型]
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実は意外な事ですが、本場のバンチェン遺跡には解説が無いので、遺跡を見てもよく分らないのですが、日本まで持ち込むと、研究し展示しますので、埋蔵品の由来や彩色土器の成り立ちが初めてわかるというちょっと不思議なものです。




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