さまよえるオランダ人




今日は東京の新国立劇場でワグナーの『さまよえるオランダ人』を見に行きます。最近は年間セット券になっているせいか、ほとんどオペラのチケットは取れません。S席27000円は残るのですが、10000円以下は半年先までほぼ完売です。
今回は特別な1620円のチケットが抽選で当たったので行ってきます。500バーツですね。


01_3173Holland.jpg

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この有名なオペラは、ワグナーらしい愛と救済のドラマですが、あらすじを簡単に述べると、

(第1幕)
悪魔に呪われた「さまよえるオランダ船」の船長は7年に1度の機会に永遠の愛を誓う女性が現れないと呪いが解けません。
ある日、嵐を避けて港に寄港したダーラント船長にこのオランダ船の船長が近づき、財宝を与える代わりに娘と結婚させてほしいと申し込みます。

(第2幕)
ダーラント船長の娘のゼンタは、自分こそがオランダ人を救える聖なる乙女だと信じています。(ゼンタのバラード)
そこにオランダ人が現れたので運命の引き合わせを感じ、永遠の愛を誓います。

(第3幕)
ゼンタの永遠の愛の誓いを聞いた幼馴染のエリックは自分の元に取り戻そうとして、自分とゼンタは永遠の愛を誓った仲だと嘘を吹聴します。
それを聞いたオランダ人は、今まで幾人もの女が自分に愛を誓ったがすべてが嘘であったので、女たちはすべて地獄に墜ちたこと、自分は呪われたオランダ人であることを話して、もう永遠にさまようことにすると言い残して出航します。ゼンタは自分の永遠の愛を証明するといって海に身を投じ、死を選びます。ゼンタの死によってオランダ人の呪いは解け二人は昇天していきます。


02_3174Holland.jpg


このオペラは第1幕はどうでもよくて、第2幕と第3幕が話のポイントになっています。

特に有名な部分は第2幕の冒頭のゼンタのバラードと言われている部分です。
「Yohoho,Yohoho,永遠の愛によって救われるという悲劇的な人。それを救済できるのは自分しかいない。それは自分の運命なのだ。そのためならば我が身がどうなろうとも構わない。」と歌っています。


["Senta`s Ballad" Der fliegende Holländer]
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この物語をもっと現代的に解釈すると、

オランダ人:自分を隠してあわよくば目的を達成できることを考えているズルい男。

ダーラント船長:金づくで娘のムコを選ぼうとする欲に目がくらんでいる男。

エリック:自分さえ良ければ、相手の女性がどうなろうと構わないという単なるストーカー。

その中でゼンタだけが、この救いの無いオトコどもを救済するために命をかける女神のような存在。

ワグナーという人は、「男性というものは愛情に裏切られ続けて、真の愛も疑いの眼差しで見てしまうものである。女性は無償の永遠の愛と救済の存在であり、愛を信じることの出来ない男性を救う女神である。」というテーマが非常に目立ちます。

それは『神々の黄昏』でのジークフリートの裏切りと死をブリュンヒルデの自己犠牲による愛の救済にもみられます。

03_3179Holland.jpg

それは最後の女神 
天使たちが歌いやめても

                  (中島みゆき)




JIMMY

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