タイのごみを引き取ります



今日はタイと日本の間のリサイクルネットワークのお話です。
タイで不要になったPC、携帯、スマホすべて日本が引取ります。壊れていたり、水に濡れて使えないものでもご安心下さい。(多分)
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PC基盤などの電子基板に用いられているコンデンサには、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミニウム電解コンデンサ、タンタル電解コンデンサなどがあります。

アルミニウムコンデンサが最も安く高容量ですが大きな部品ですので昔のTVやアンプのような大きな機器に多く用いられています。
タンタルコンデンサは小型で高容量が得られることからスマートフォン、タブレット、小型PC、液晶TVなどに用いられています。

01_アルミニウムコンデンサ
[アルミニウムコンデンサ]
02_タンタルコンデンサ
[タンタルコンデンサ]

スマートフォンの急速な普及により、タンタルの需要が高くなり、価格も急騰しています。コンゴでは、反政府勢力がタンタル鉱山をおさえることで、ゲリラ活動の資金源になっています。そこでアメリカはタンタルを紛争金属に指定し、タンタルの紛争地における取引制限をかけています。

03_17273798.jpg
[コンゴ内戦]

そうなると中国が希少なタンタル供給源となるわけですが、中国が資源輸出を政治カードにする以上、中国依存は避けなければならなくなります。世界中でタンタルは戦略物資と化しています。

04_タンタル石新疆ウイグル自治区 富蘊県 アルタイ山脈
[タンタル石/新疆ウイグル自治区]

さてそうなると、どのようにして別の方法でタンタルを得るかという話になりますが、その一つはオーストラリアでのスズの採掘鉱山で精錬中に抽出できるタンタルを用いる方法があります。しかしこれは効率の上から問題があります。
海底資源から採掘するという方法も研究されていますが、これはすぐに可能という訳ではありません。

そこで、現在最も研究が進んでいる方法は都市資源からのリサイクルです。
不要になったスマートフォンやPCの基盤を分解し、そこからタンタルコンデンサを外します。外したタンタルコンデンサからタンタルを抽出しようというものです。
ただし、基盤をただバラバラに粉砕したのではゴミの方が多くなります。電子チップを選択的に外してアルミニウムコンデンサや抵抗、IC、などと分別する必要があります。

チップ型コンデンサ(四角い型)は比較的分別が可能なようですが、ディップ型(丸い水滴型)だとインダクタ(コイルのこと)などとも区別が付きにくいので難しいと思います。

05_000148211_2.jpg
[NECチップ型コンデンサ]
06_a41432cf56.jpg
[NECディップ型コンデンサ]
07_020021.jpg
[ディップ型インダクタ]

現在試行されているのは比重の差を利用して風で吹き飛ばして分別する方法などが考えられています。
じつはこれ江戸時代から日本でもあった方法ですよ。『唐箕(とうみ)』といって籾を脱穀したあとに風で籾殻と米を分別する方法です。
タイでは大きなうちわで風撰をしていたので、日本からこの唐箕を伝えたそうです。

08_toumi1.jpg
[唐箕:出典 三重県立博物館]

日本国内での回収量では足りないので、タイやフィリピンとも協定を結び、使わなくなった電気製品ゴミを回収して集める事業計画がスタートしています。
ここで重要となるのがバーゼル条約(1993年)です。

(1)有害廃棄物の防止、最少化、再利用、回収及び処分
(2)よりクリーンな技術の積極的促進及び活用
(3)有害廃棄物の越境移動の更なる削減
(4)不法取引の防止及び監視
(5)制度的・技術的対処能力の向上及び途上国等への環境上適正な技術の移転の促進
(6)訓練及び技術移転のための地域センターの発展
(7)各主体の情報交換、教育、啓発の促進
(8)あらゆるレベルでの協力及び連携
(9)条約及びその改正の遵守並びに監視及び効果的実施のためのメカニズムの発展
(バーゼル条約:外務省外交政策のページより)


この条約においては有害廃棄物の最終処分場を求める事ではなく、資源回収の活用を求めるものですからゴミの搬送には申請・認可が必要であり、有害廃棄物処分のガイドラインが重要になってきます。
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その一方で、タンタルに替わる素材の研究も盛んに進行しています。その一つはニオブコンデンサです。ニオブ(Nb)はタンタルと同じV族の元素でタンタルよりも比誘電率が高く、存在量も多いので資源上は有利です。あとは価格と熱に対する安定性です。

ニオブ(Nb)は電解液のアノードに用い、ジスプロシウムイオン(Dy2+)を還元剤にしてニオブを析出します。
09_niobreaction.jpg
現在、ニオブの粒径の大きさを決める最適なジスプロシウムイオン濃度の研究が始まっています。(出典:東京大学学位論文データベース)

10_niobium.jpg
[NECニオブコンデンサ]


JIMMY

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