台湾の紅樹林

(2013/12/4)

台湾MRT淡水線の紅樹林駅で降ります。ここは、ほとんどのガイドブックにも載っていないのですが、淡水河口の湿地帯にあるマングローブ帯です。
駅名の「紅樹林」というのはマングローブの中国名です。

昔、台湾はエビの養殖漁業が盛んに行われていた時期があり、その時マングローブは悉く伐採されつくしています。

しかし、ある時期を境にぱったりとエビ養殖は終了します。

それは、エビの高度集中養殖による採算性の向上を目的として、養殖池には循環ポンプを常時回し、養殖池の曝気と、汚泥のpHの上昇に心がけていたのですが、その結果集中型養殖に伴う富栄養化と病害のまん延、汚泥の嫌気化に伴う腐敗菌の繁殖、それに対する抗生物質の投与による維持費の高騰。残留抗生物質により食品安全基準を満たさなくなってしまいました。

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[エビの養殖池]

つまりは、低価格でエビ養殖が出来るものと考えて集中養殖をした結果、維持費が莫大になり、そのうえ製品のエビも安全基準を満たさなくなり売れなくなったわけです。

これは環境保全と経済活動という大きな問題を示しています。

環境保護活動が単に自然回帰論としての保護活動の枠では収まらず、現実の経済活動に対して大きな損害を未然に防ぐことが出来るのかもしれないという事です。

かつては、環境保護というものは、経済活動を阻害する行為であり、イデオロギーに凝り固まったプロ市民の嫌がらせ活動に近いものという印象がありました(現在でもまだそういう活動をしている団体はいますが)

しかし、北京のPM2.5大気汚染などの例に見るように、環境保護活動を推進していればそこまで酷い状態には陥らなかったのではないかという意見もあります。些細な環境保全費用を出し惜しんだ結果が、膨大な損失を生むということになるというものです。

台湾は他山の石として、紅樹林を保護する事でかつての失敗を学ぼうとする姿勢があるように感じます。

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メヒルギ(和名:雌蛭木)(中国名:水筆仔)Kandelia candel L.

メヒルギはマングローブの中では最も北に生息する種であり、北限は沖縄または鹿児島です。
伊豆にも植栽がありますが、常に管理しないと枯れる状態ですので自然植生というには無理があります。
樹皮が赤くなるので紅樹と呼ばれるようです。この赤いのはタンニンなので、染料として利用されるようです。
胎生種子を持つのは、オヒルギやヤエヤマヒルギと同じですが、この胎生種子は少し小ぶりで柔らかいです。
ヤエヤマヒルギのように硬くて長い胎生種子ではありませんので、これが落下して泥に突き刺さって次の子孫が生まれていくようにはみえません。

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[メヒルギの胎生種子]

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[メヒルギの胎生種子]

メヒルギの根は、板状になった板根(ばんこん)です。板根といってもサキシマスオウノキのような大きな板状ではなくて、少し拡がった根の状態です。

そこで写真では少し根元がぷっくりとしているだけに見えます。
また、筍根や気根も出しません。

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[メヒルギ]

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[メヒルギ]

こうしたマングローブ保護区は、淡水の街や線路、道路に極めて隣接しています。
中に見える河川は、淡水の支流です。

06_0292.jpg
[MRT淡水線と淡水のマンション群]

淡水の河口の方を見ると非常に広大な面積のマングローブが保護されているのが分ります。

07_0280.jpg
[淡水の流れと紅樹林保護区]


JIMMY

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